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誰でもできるひと手間レシピ[第1回]
撮影テクニック【モノ編】

初回はプロカメラマンの松尾順造さんに、写真(特に商品)の撮り方の基本とコツをリコーのコンパクトカメラを使って、教えていただきました。
RICOH CX3
★今回使用したコンパクトデジカメは、こちら!
リコーの高性能コンパクトカメラ→CX3
◆カメラ部有効画素数◆ 約1000万画素
◆質量◆ 約206g
◆外形・寸法◆ 101.5mm(幅)x58.3mm(高さ)x29.4mm(奥行き)
まず、何をどう写したいのかをはっきりさせよう。
 写真の良し悪しはホームページ全体のイメージを大きく左右します。せっかくの商品も上手に撮らないと台無しになってしまうことも。最近のコンパクトカメラはプロも驚くほどの高性能!使いこなすとプロ顔負けの写真を撮ることもできますから、がんばってみましょう。
 
 撮影の前に必要なことは、まず何をどう撮りたいか、自分の中でおおよそのイメージを抱くこと。あたたかい雰囲気で撮りたいとか、おいしそうに撮りたい、すっきりと撮りたい…などです。そして次はバック(背景)がごちゃごちゃしていないか確認します。モノを撮るときにバックがごちゃついていると、モノが引き立たないからです。また撮る角度も大事。必ず左右、上下といろんな角度からカメラをのぞいてみましょう。新鮮なアングルがみつかるかもしれません。特に料理は美味しそうに見える角度が必ずあります。
素人撮り
素人撮り
プロの技
プロの技
光を左右するレフ板を持とう!
 次はピントをどこに合わせるか。ほとんどのカメラにはポートレート機能やマクロ機能が付いていますが、これは写したいものにピントを合わせて背景をぼかす時に有効です。特に小さな物を撮るときには、必ずマクロで撮るようにしましょう。
 さらに撮影の際に気にしたいのが、光がどこから来ているか。撮りたいイメージによって順光(まっすぐな光)の方が良い場合、逆光(太陽を背にした状態)の方が良い場合があります。一般的には「逆光で撮ると真っ暗になるのでNGだ」と思いがちですが、カメラマンは順光ではあまり撮りません。逆光の方が写真に立体感が出るからです。大事なのは影。影が出ないと立体感が出ないのです。
 また、逆光の場合はもちろんですが、自然の光だけで撮ろうとすると被写体が暗く写ることがよくあります。そういう時は、レフ板で光を調整すると便利です。私はA3の2つ折りサイズの手作りのレフ板を常に持ち歩いています。表は白の紙、裏は銀色の紙(台所で使うアルミホイル)を貼っただけのシンプルなものですが、持っていると便利ですよ。強い光が欲しい時は銀色の面を使い、やわらかい光で照らしたい時は白色の面を用います。
 
 ただカメラのシャッターを押すだけでなく、そこに光と影を感じる、もう一つの目を持つこと。そうなると、誰でも、被写体の持つ魅力をぐっと引き出す写真が撮れますよ。
素人撮り
素人撮り
プロの技
プロの技

コラムニスト:松尾 順造 氏プロフィール

松尾順造氏
松尾 順造
[Junzo Matsuo]
写真家。(社)日本写真家協会会員。
1949年鎌倉市生まれ。明治学院大学社会学部社会学科卒業。東京写真専門学院報道写真科卒業(丹野章ゼミ)。写真家薗部澄に師事。撮影分野は、人物・料理・風景・手仕事・民俗芸能・祭り・インテリア・イメージ写真ほか。

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