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ホームページ運営をはじめる方へ[その2]
計画(Plan)に必要な5つのポイント

[1]Planの第一歩は、目的の整理から

ホームページの制作作業を始める前に、まずはしっかりと開設の目的を明確にしましょう。
「製品やサービスの紹介をしよう」あるいは、「組織の情報公聞をしよう!」など、きっかけはどのようなことでも結構です。
ホームページのコンセプ卜が曖昧なまま、なんとなく開設、運営を始めると、最終的に何のページなのかが伝わりにくくなってしまいます。
一番重要な要素は“何をウリにするか?” なのです。
ほとんどのホームページは、 Yahoo!などの検索エンジン経由で、不特定な検索を経て、閲覧されています。
陥りがちな傾向としては、【1】自祉の製品・サービスを総花的に羅列し、結果として訪問者には、非常にわかりにくいホームージ。またはその逆で、【2】極端に情報が少なく、問い合わせをする以前に興昧をまったく惹けないホームページになってしまう…の2点が挙げられます。
インターネット上には、無数のホームページがあり、各ホームページが日々アクセスされやすく、そしてわかりやすいようにと、様々な工夫を凝らしています。したがって、
『目的に応じて、きちんとわかりやすく情報掲載する』
ことが、ホームページ開設の第一歩となります。
ホームページのウリや目的を明確にし、 誰に何を見せたいのか? そして結果どうしたいのか?といった方向性を、まずは整理してみましょう。

[2]ページを見るのは誰?!

目的が決まれば、次は見る人のことを考えてみます。
誰にホームページを見てもらうか…を想定しなければ、内容どころかデザインや文章も決まりません。逆に言うと、ターゲットを決定すると必然的に、ある程度の内容と構成を決めることができます。
法人・個人・性別・年齢・地域など、できるだけ細かく想定してみましょう。
どのようなコンテンツを用意して、どのような情報を掲載して…と、具体的な構想が、ターゲットに従って計画されていきます。また、ホームページ運営者側の視点で、ホームページの価値を限定してしまうのではなく、可能性を追及することも大切です。すでにインフラとなったインターネットは、転換期を迎え、企業のホームページは、組織の信用度や、ブランド力を推し量る重要な要素のひとつとなっています。
 
   「うちは企業間取引だから・・・」
   「組織の情報を公開するだけだから・・・」
 
すぐに、商売や活動に直結しそうにない場合でも、ターゲットや切り口の設定は、後々の企業価値においてもキーポイン卜となります。

[3]営業マン・広報マンの視点で考える

お客様にお話を伺うと、「ネットやパソコンに詳しい者がいないから、ホームページは若いスタッフや外注業者にまかせています。」というお声が多いようです。『現場主義』の経営者の方であっても「自社のホームページをほとんど見たことがない」なんてこともあります。しかし考えてみてください。ホームページはある意昧、「ネット支店」とも言えるものです。それが、営業経験の少ないスタッフの方や、外部の制作会社が形にした程度の情報で、本当に自社のウリが伝わっているでしょうか?
 
購入前や取引前、事前にインターネットで情報を収集する消費者や企業が増えています。
効果を残せる優秀なホームページと、反応の出ないホームページ、この違いは、仮にホームページを『営業マン』に置き換えることで見えてきます。抜群の集客力とニーズを把握した問題解決型の販売セールスを行う営業マンと、集客も少なく売り手の論理だけでセールスする営業マン…。その後の結果はもちろん、どこが問題点なのかは明らかです。通常、自社の商品・サービスを販売するには、様々な営業を行いますが、ホームページにも同じことが当てはまります。対外的には『企業の顔』であり、『現場』であるホームページは、『自社の営業マン(または広報マン)』の一人と捉えて、採用、育成していかなければなりません。
 
企業のホームページは、『代替価値』と『創出価値』を見出すことができるツールです。この2つの価値を踏まえた上で、自社のホームページを考えていきましょう。

事業サイトの生み出す価値

代替価値これまで行っていた企業活動の一部をホームページが代替し、コスト削減てきた価値。
例えば…広告や販売、情報公開など
創出価値従来では開拓できなかった販売ルートや新規チャンネルによってできた収益。
例えば…マーケットの全国展開、問屋直販など

【コラム】ニッチ(※1)なものこそ、ネット向き!?

「うちの商品はマイナーだから、ネットには向かないんじゃない?」そういった声をよくお聞きします。
しかし、Webのマーケティングには、「ロングテール」というビジネスモデルがあります。
実店舗では、売り場面積や在庫など物理的な制約や、在庫回転率などでコスト的に見合わないため、一部のヒット商品で売上げの大半を構成するのが一般的なセオリーです。
一方、ロングテールは、ヒット商品の大量販売に依存することなく、ニッチ商品の多品種少量販売によっても売り上げを形成していけるというビジネスモデルです。
ネットでは、物理的制約をほとんど受けないため、ユーザーの需要がある限りビジネスとして、充分に成立するという理論です。ロングテール理論が成功している例としては、ネット書籍販売の「Amazon」などが挙げられます。
滅多に売れない商品であっても、ホームページ上に登録しておくだけで機会チャンスがあり、こうしたアイテムをたくさん用意し、積み重ねることで大きな売上げを生んでいます。例えば“検索”という切り口でこういう数字もあります。
検索エンジンで入力されるキーワードのうち、
検索頻度上位10位は、検索数全体の3%に占めるにすぎない(※2)
これは、話題性のある商品やサービスを販売するような業種でなくても、ロングテールが通用することを示しています。
ニッチなものこそ、ネット向きと言われる所以はここにあります。
 
(※1)ニッチとは、ある程度のニーズはあるものの、その市場規模が小さいため、
     商品やサービスの供給・提供が行われていないこと。
(※2)出典「Bnoopy An entrepreneurship blog.」

[4]全体の構成で、すべてが決まる!(メニュー構成とレイアウト)

ホームページの方向性、目的、ターゲットが決まれば、いよいよ具体的な構成を考えていきます。
ページに掲載された情報の善し悪し以前に、「メニュー構成」と「レイアウト」は、とても重要なポイントになります。なぜなら、せっかくホームページを訪れたユーザーが、メニューの構成が解らず、本来の目的の情報に辿り着けなかったり、レイアウトが悪くて情報が探しにくいといったことが起こってしまうからです。
したがってページの内容以前に、構成をしっかりと練ることができているか否かこそが、じっくり閲覧してもらえるかどうかの分かれ目と言えます。

[5]設計図を考えてみよう!(サイトマップづくり)

サイトマップとは、ホームページの設計図です。
どの情報が、どの分類ページに所属しているか、つまり、ページ間の親子関係がわかるツリー図のようなものです。ページ別にタイトル、カテゴリ名など、内容を一覧にしていくのが一般的です。
本項では最初に必要なサイトマップがどのようなものかをご紹介します。なお、サイトマップは徐々に成長していきます。

【Case study】サイトマップづくりのポイント

【1】 階層を深くしない・分類を多くしない
【2】 ユーザー視点での分類
【3】 適切なラべリング(明確なキーワード)
ページ制作時、客観的に情報を分類・整理できるかは重要なポイン卜てす。自社や業界では当たり前の情報を、そのままページに反映してしまうと、ユーザーにとっては専門的な内容でさっぱり…なんてことも。
初めて訪れたユーザーは、どういった分類で、どのようにカテゴリー分けされているか判断がつきません。売り手主体の分類ではなく、商品・サービスを客観視し、ユーザー視点でページを構成しましょう。
また、多すぎる分類や深すぎる階層では、閲覧者を混乱させてしまいます。ユーザーの目的や、サイト内での行動を想定して分類していくことがポイン卜です。
この情報は、このメニューの中にあるはず!
と、クリック前に容易に想像がつく、適切なラべリングもわかりやすさのポイントとなっています。
 

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